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パーソルケリー社に聞く:海外進出のための人材採用と組織成長

パーソルケリー社に聞く:海外進出のための人材採用と組織成長

更新日:2024.07.02

グローバル化が進む中で、特にアジア太平洋地域は経済発展が目覚ましく、多くの企業にとって魅力的な進出先となっています。

しかし、海外進出は言語の壁、文化の違い、法規制の複雑さといった多くの問題を乗り越える挑戦を伴います。

今回は、パーソルケリー社の堀岡様に、シンガポールにおける日本企業の採用のポイントや組織が成長するためのアドバイスについてインタビューをさせて頂きました。

パーソルケリーとは

今回インタビューをさせて頂いたパーソルケリー社様は、パーソルホールディングス(日本)とケリーサービス(米国)の合弁会社です。

APAC地域に進出したい企業に対して、現地法人設立前の雇用準備段階から設立後の人材採用・労務支援、

さらには事業が安定した段階での研修や組織開発に至るまで、一貫したサポートを提供しています。

13カ国で事業を展開し、年間10,500名以上の採用を支援、80を超えるグローバル拠点を持ち、40年以上にわたる豊かなビジネスの実績を誇ります。

シンガポールの採用について

ーシンガポールでの採用活動の中で、重視されるポイントはどんな事がありますか?

堀岡様:他国同様に給与はもちろんですが、シンガポールでは「福利厚生」と「柔軟な働き方」が特に重要視されています。

日本の人材採用では、「社風」や「働き甲斐」などが重視されている事が多いですよね。

海外進出において、法人設立手続きの次に大事なのは「人材採用」といっても過言ではありません。

優秀な人材を確保するために、リモートワークの導入やウェルビーイングへの配慮など、

従業員の働き方や生活スタイルに合わせた施策が求められており、

これは採用時だけではなく、入社後の定着にも通じるものだと思います。

福利厚生と働き方以外の部分で、「オフィスの魅力」も従業員を引き付けるための大切な要素と考えていて

リモートワークが普及している現在でも、従業員が「オフィスに行きたくなる」ような環境づくりを心がけています。

例えば、弊社の香港拠点にはバーのようなスペースが設けられていたり、シンガポール拠点ではビリヤード台、ダーツやカラオケ設備などがあったりします。

ダーツやビリヤード台などの設備は気分をリフレッシュしたい際に活用できるほか、

従業員同士の交流やコミュニケーションを促進するツールとしても良い効果をもたらしてくれています。

ー実際の面接ではどのような事を心掛けるべきですか?

堀岡様:一方通行にならない事だと思います。

日本での面接にも言えるものかもしれませんが、面接はやはり単に会社が求職者を評価する場ではなく、

お互いの価値観や互いに求めるものを確認する重要なコミュニケーションの場だと思います。

特にシンガポールのような多文化社会においては、様々なバックグラウンドを持つ人材が集まるので、

一方通行の質問だけでなく、「対話」を通じて双方の理解を深め、ニーズが合致するかどうかを見極めることが大事です。

環境によって人のパフォーマンスが変わることもあるので、面接でのパフォーマンスが仕事のパフォーマンスにイコールするとは限りません。

企業側は面接時に候補者が「何を考えているか」を引き出すための工夫が不可欠で、

お互いに「意見交換」をすることで、自社に合った人材かどうかがより明確になりますし、

候補者にとっても自分に合った会社かどうかを確認できる機会になると考えています。

現地の組織が成長するために

ー進出企業が更なる成長を遂げるにはどのような要素が必要だと思いますか?

堀岡様:ローカライズにおけるリーダーシップの育成だと思います。

企業によって考え方や組織体制は異なるものの、海外進出で成功し、成長を遂げている現地法人では、

現地の従業員に権限を移譲し、彼らに管理職としての機会を提供している例が見られます。

意欲的で優秀な従業員は成長の機会を求めており、

彼らのキャリアプランの一環として、マネジメントに挑戦できる環境を整えることが非常に重要だと思います。

経営の観点で見た際も、現地の従業員はその地域の商慣習に精通しており、豊富な人脈を持つことに加え、

他の現地従業員の心情をより理解できると考えられます。

そのため、組織が拡大していく際に、リードする役割で活躍することが期待できるので、

適切な権限を委譲して任せる、従業員の成長のための仕組を取り組むことを推奨したいです。

日系企業のなかでは少し珍しいのですが、弊社の場合、各海外法人の現地トップはローカルの方であることがほとんどです。

ーローカライズにおける現地リーダーシップの育成のためにはどのような取り組みが必要でしょうか?

堀岡様:一番大切なのは、従業員へのフィードバックだと思います。

日本の職場文化では、長時間労働や黙々とした努力が評価される傾向にあると思われますが、海外では、フィードバックの文化が重要視されていて、

ただ仕事を割り当てるのではなく、従業員のキャリアプランや希望するプロジェクトに耳を傾け、目標達成に向けた具体的なアドバイスを提供し、

さらに良くできた部分と、改善できる部分をフィードバックすることで、成長を促すことができるほか、モチベーションの向上にも繋がります。

とは言っても理想的な形態の実現はなかなか難しいですよね(笑)

現地採用の流れを知りたい、リーダーシップの育成体制が整っていない、

フィードバックの仕方がわからないなど、お困りの時に弊社にお声がけいただくことでお力添えができるのかなと感じています。

まとめ

今回は海外進出における人材採用と組織成長について、パーソルケリー社の堀岡様にお伺いさせて頂きました。

これから海外進出をご検討されていて、「現地採用の流れを知りたい」「現地の雇用法に基づいた契約書や規則を作りたい」

という企業様や、進出はしたものの、人材採用や従業員の育成面でお悩みを抱えている企業様は、是非一度パーソルケリー社様にご相談ください。

PERSOLKELLY Singapore Pte Ltd(パーソルシンガポール)

住所:50 Raffles Place, #07-01 Singapore Land Tower, Singapore 048623
ホームページ:https://www.persolsg.com/jp/business-services/
メール:persolsgjpdesk@persolsg.com(日本語対応可能)

インタビュー・編集/栃木・周

よくある質問

Q&A

Q.

日系企業におすすめのオフィスありますか?

A.

日本語対応可能な受付が常駐する「One & Co」と「Crosscorp」をはじめ、
オフィスの内線電話にて日本語サポート可能な「SERVCORP」がおすすめです。
詳細につきましては、オフィス一覧より上記3拠点をご確認ください!

Q.

シェアオフィスのメリットは何ですか?

A.

多くのメリットがあります。下記一部抜粋してお伝えします。
・ コストの削減
シェアオフィスの初期費用は、月額賃料の1~2か月分前後なので、
一般的な貸事務所に比べると費用を抑えることができます。・好立地
中心部(CBDエリア)にもシェアオフィスが多数ありますので、
ハイグレードビル内のオフィスをご利用頂けます。もちろん登記も可能です。・すぐにビジネスのスタートが可能
デスクと椅子は基本的に備えられていますので、
PCなど最低限の準備だけでスピーディーに業務を開始できます。

Q.

シンガポール進出に選ばれるエリアはどこですか?

A.

中心部にあるCBDエリア(Central Business District)が多く選ばれています。
金融業をはじめ、多くの大企業様が集中しているエリアです。

Q.

どのような契約タイプがありますか?

A.

契約タイプは主に以下の5つがあります。
・プライベートオフィス(個室)
・専用デスク
・ホットデスク
・バーチャルオフィス
・ドロップイン

Q.

シンガポールでシェアオフィスを契約する場合、どのような流れになりますか?

A.

基本的には内見後に契約手続きを進める形ですが、即時ご契約もご相談可能でございます。
詳細につきましては、お気軽にお問合せください!

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